
この資料でできること
- 導入の4段階ごとに、やること・決めること・関係者を見通せる。
- 職員会議・教育委員会との打ち合わせで、スライド10枚で進め方を説明できる。
- 進捗チェック表で、どこまで進んだか・次にだれが何をするかを確かめられる。
準備
4つの段階
一度に全部を始めない
- 1. 準備いまの使い方を知り、使う範囲と担当を決める(1〜3か月)
- 2. 試行学年・業務を絞って試し、記録を残す(1学期ほど)
- 3. 拡大全学年の計画に入れ、全員で同じ約束を使う(次の学期〜1年)
- 4. 見直し記録をもとにルールと計画を書きかえる(年1回+規約が変わったとき)
次の段階に進む前に、下の「次の段階に進む条件」を確かめる。
段階ごとの、やること・決めること
1. 準備(目安:1〜3か月)
いまの使い方を知り、使う範囲と担当を決める。
| やること |
|
|---|---|
| 決めること |
|
| 関係者 | 校長・教頭、情報担当、教務主任、設置者の担当課 |
| 使える資料 | AIサービス選定チェック表/校内ルールひな型/校内研修60分/授業準備・校務で使う手順 |
2. 試行(目安:1学期ほど)
学年・業務を絞って試し、記録を残す。
| やること |
|
|---|---|
| 決めること |
|
| 関係者 | 試行する学年の先生、学年主任、保護者、設置者の担当課 |
| 使える資料 | 年間指導計画/保護者説明資料/お知らせ・同意書の文例集/トラブル初動対応フロー/実践レポートひな型 |
3. 拡大(目安:次の学期〜1年)
全学年の計画に入れ、全員で同じ約束を使う。
| やること |
|
|---|---|
| 決めること |
|
| 関係者 | 全教職員、PTA・保護者、設置者の担当課 |
| 使える資料 | 年間指導計画/宿題・レポートAI利用評価表/AIリテラシー評価ルーブリック/保護者ワークショップ60分/特別支援学級・通級での配慮 |
4. 見直し(目安:年1回+規約が変わったとき)
記録をもとにルールと計画を書きかえる。
| やること |
|
|---|---|
| 決めること |
|
| 関係者 | 校長・教頭、推進担当、設置者の担当課 |
| 使える資料 | 実践レポートひな型/校内ルールひな型/AIサービス選定チェック表 |
目安の期間は、校務と授業の両方で始める場合の例です。校務だけで始める場合は、試行を短くできます。

会議での使い方
- 導入
いまの使い方を聞く
挙手で答えてもらい、すでに個人で使っている人がいることを共有する。
校務で生成AIを使ったことがある人は、どのくらいいますか?
- 全体
なぜ段階を踏むか
禁止でも一斉導入でもなく、範囲を絞って試し、記録をもとに広げると伝える。
- 準備
いまの使い方を知り、使う範囲と担当を決める
目安:1〜3か月。関係者:校長・教頭、情報担当、教務主任、設置者の担当課。
- 試行
学年・業務を絞って試し、記録を残す
目安:1学期ほど。関係者:試行する学年の先生、学年主任、保護者、設置者の担当課。
- 拡大
全学年の計画に入れ、全員で同じ約束を使う
目安:次の学期〜1年。関係者:全教職員、PTA・保護者、設置者の担当課。
- 見直し
記録をもとにルールと計画を書きかえる
目安:年1回+規約が変わったとき。関係者:校長・教頭、推進担当、設置者の担当課。
- 確認
設置者に確かめること
予算・契約・個人情報・同意は、学校だけで決めないことを確かめる。
- 決定
今日決めること
推進担当、準備段階の期限、次の会議の日を決め、チェック表に書く。
今日は、推進担当と、アンケートの締め切りだけ決めましょう。

次の段階に進む条件の例
| 移るとき | 確かめること |
|---|---|
| 準備 → 試行 | 使うサービスとアカウントを設置者が認めている/校内ルールの原案を職員会議で検討した/試行する先生が研修を受けた |
| 試行 → 拡大 | 試した授業・業務の記録が残っている/保護者への知らせを出した/起きた問題とその対応を共有した |
| 拡大 → 見直し | 年間指導計画に入った/課題のAI利用条件を全教科でそろえた/見直しの日を決めた |
詳しい情報
予算・契約・個人情報の判断について
この資料は、費用の目安、契約の可否、個人情報の扱いについて判断を示すものではありません。文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)は、教育委員会等が押さえるべき点として、約款・契約内容の確認、教育情報セキュリティポリシーの策定と見直し、個人情報保護法等の遵守、関係者への説明などを挙げています。公立学校では設置者の規程が優先します。判断に迷う点は、設置者の担当課に確かめてください。
児童生徒が使う段階について
ガイドライン(Ver.2.0)は、児童生徒が使う場合に、年齢制限など利用するサービスの約款・条件を校長と担当教師が確かめること、必要に応じて事前に保護者の理解を得ることなどを示しています。保護者の同意の扱いは、サービスの規約と設置者の判断によります。年齢条件はAIサービス選定チェック表で、使う前に最新の規約を確かめてください。
小規模校・教育委員会で使うとき
小規模校では、推進担当を管理職と情報担当の2人にし、試行と拡大を1年にまとめても構いません。教育委員会が域内で進めるときは、準備段階を教育委員会がまとめて行い、各校は試行から始める形も考えられます。
この教材の画像について
場面のイラストは生成AIで作った架空のものです。特定の学校・教育委員会の事例ではありません。
根拠と参照資料
- 文部科学省:初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0、令和6年12月26日)(2026-10-02確認。「3-3.教育委員会等が押さえておくべきポイント」、参考資料編のチェック項目)
- 文部科学省:生成AIの利用について(ガイドラインの掲載ページ)(2026-10-02確認)
- 文部科学省:教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和7年3月改訂版を掲載)(2026-10-02確認)
- 文部科学省:教育データの利活用に係る留意事項について(2026-10-02確認)
- 個人情報保護委員会:生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について(令和5年6月2日)(2026-10-02確認)
版と利用条件
画像:場面のイラストは生成AIで作った架空のものです。
教材版:1.0/公開日:2026-10-02/一次資料の確認日:2026-10-02。
CC BY-NC 4.0。出典を表示し、非営利目的で改変できます。学校・地域に合わせて段階や期間を書きかえて使ってください。詳しくは利用条件をご覧ください。
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