すべての子どもはYouTuberになるべき!

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若干釣りタイトルで、すみません。

いや、わかりますよ。
「将来、YouTuberになる!」とか我が子が言い出したら、うちだって即家族会議もんです。

私が言いたいのは「将来YouTuber」ではなく、「今YouTuber」になったら良いのにって話です。

一番の理由は「人前で話す経験を積めるから」です。
プレゼンテーション能力、表現力、コミュニティケーション力といったスキルが高められます。

これは意識して経験を積んでいかないと、ほとんど経験しないまま大人になってしまいます。
アメリカなどなら、勉強と同じくらいに重要視されているので、小さいうちからプレゼンテーションなどの経験は積んでいるのですが、日本ではほぼ行われていません。
しかも、コミュニケーションスキルは歳を取れば取るほど悪化します。
必要な時にやれば良い、とはいかないのです。

例えば小学生高学年ぐらいまで、そういった経験がない子に「自由にプレゼンテーションしてみて良いよ」と言っても、誰もやらないでしょう。
大学や、大人になり、はじめてその重要性を理解して、イヤイヤやり始めるのです。
だから子どもの内にやるべきなのです。

その練習にYouTuberは良いのでは無いかと思います。
大好きなYouTuberなら、恥ずかしいけどやってみたいって子は多いと思います。
もちろん、顔出ししたくなければしなくて良いし、あくまで「何かを誰かに伝える」という経験を積むべき、ということです。



そもそも、なんでこんな事を考えているかと言うと、子ども達のコミュニケーション能力の低さが心配だからです。
自分の考えや、状況を伝える事が出来ない子が、かなりの割合でいます。
もちろん「適切な言葉で伝えられない」ということではなく「なにも話す事ができず、黙り込む」レベルという事です。
そもそも、親以外の大人とまともに会話をしたことがないのだと思います。
(学校でも先生と1対1で話すことなど、ほぼないですから)

また、少し別のタイプとして「はい」や「うん」みたいに「肯定」の言葉しか返してこない子もかなり多いです。

私「この問題は、こういう考え方で解けるねんけど、意味わかる?」
※基本的に答えは言わず、ヒントを与える方針です。
生徒「…はい」
私「後は一人で出来そう?」
生徒「...はい」
(はい、と言うものの、まったく動こうとしない)
私「…えっと、どこで悩んでる?」
生徒「...」
私「こっちの部分が、わからんのかな?」
生徒「...はい」
私「こっちは〇〇って感じで考えるんやけど、わかる?」
生徒「...はい」
私「後は、いけそう?」
生徒「...はい」
(やはり、動こうとしない)

みたいなやり取りが結構あります。

なので「私は、うん、とか、はい、とか言ってほしいと思ってない。わからん事はわからんって言ってほしいから話してるし、お互いの考えを伝えるのが会話やで。」
という事を伝え、雑談をしたり、ウンコやチンコなど、子どもが喜びそうなワードを盛り込み、なんとか会話を出来るようにしていきます。

大体このタイプの子は、ふざけているわけではなく、真面目に頑張っている子ばかりなのですが、
おそらく親から「先生の言うことをちゃんと聞きなさい」という感じで、厳し目に躾られているのかな、と思います。
キノコードのような、習い事スクールに通う一番の意味は「質問できること」です。
ただ言われたことをやるだけなら本でも買ってやった方が良いです。
「焼き肉食べ放題に来て、食べずに帰るか?キノコードに来て、質問せずに帰るって、同じことやで」
ってことを伝えてほしいです。
質問は恥ずかしいことじゃない、わからない事を質問できんやつが恥ずかしいってマインドをみんなが持ってほしいです。

あと、こういう子は、大人は大人と話し、子どもは子どもとだけ話す環境で過ごす経験が多かったのではないかと思います。
例えば、正月に親戚一同あつまった時のように、子どもは子どもだけで別の部屋で何かをし、大人は大人だけでガヤガヤ話をするような環境です。
こういった環境を過ごすことが多い子どもは、大人と子どもで完全に線を引いてしまっているので、大人とコミュニケーションが取れない子が多いです。

反対に、ちゃんと大人とコミュニケーションが取れる子は、プログラミングも勉強も、色々な面で成長が早いです。
「質問する」ということに対する障壁が少ないので、当然のことではあります。
質問を出来る人は伸びますし、出来ない人は伸びません。
子どもも大人も同じです。

子どもを賢く育てたいなら「質問できるように」もっていくべきです。
勉強しなさい!じゃなく、質問しなさい!です。
(質問しなさいの中に、勉強しなさい、は内包されています)


かなり脱線しましたが、
以上のことからも、コミュニケーションスキルは子どもの頃から重要なのがわかると思います。
それにはYouTuberをやってみるのも良い手だと思います。
(ぶっちゃけYouTuberってかなり大変なので、将来YouTuberになりたい、などと言わせないために現実を早めに知ってもらう意味もあります)