子供の幸福度に大きく影響する意外なものとは?

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最近、子どもの自殺などばかり書いてますが、それに関連して「幸せになる方法」に関する研究がありましたので紹介します。
(「幸せになる方法」なんて書くと、妙にスピリチュアルというか宗教臭がしてしまいますが、科学的な研究です)

まず、大前提として「幸せを感じる」というのは「メンタルヘルス」(心の健康状態)の問題だと言うことです。
「日常に良いことがあった」というより「日常をどう感じれるか」ということです。
(もちろん不運という意味で、不幸せはあるでしょうが)
この精神的に良好な状態を「メンタルウェルビーイング」などと言います。


イーストアングリア大学というイギリスの有名大学での研究で、中学生7570人と小学生1253人に調査した結果、
「野菜と果物を十分にとっている子どもは、メンタルウェルビーイングが良い状態」だったとのことです。

また、
「朝食にエナジードリンクを飲んだ子どもは、朝食をまったく取らない子どもよりも、メンタルウェルビーイングが低かった」という結果も出ました。

つまり「幸せになりたきゃ野菜と果物を食べろ」ということですね。


また、脳科学的には「セロトニン」という脳内物質が「ストレス軽減、安心感、平常心」など、心の安定に重要と言われています。
「幸せホルモン」などとも言われます。
このセロトニンは「トリプトファン」という必須アミノ酸の一種から生成されます。
つまり、トリプトファンが不足していると幸せを感じにくい精神になるというわけです。
(実際に、抗うつ薬などにも使われています)

さらにトリプトファンは睡眠ホルモンのメラトニンにもなることから、良い睡眠にも影響します。

このトリプトファンは豆、乳製品、肉などに多く含まれます。

上記のように、肉類にも多く含まれていますが、同時に動物性タンパク質のBCAAというアミノ酸が、トリプトファンを吸収しにくく働くので、一概に保有量だけを見ても意味がないかも知れません。
また、トリプトファンの過剰摂取は、逆効果になるので注意しましょう。
1980年代のアメリカでトリプトファンブームがあり、サプリメントなどで過剰摂取した人たちが副作用に悩まされるということがありました。
バランスが重要です。
1日の摂取目安は体重1kg当たり2-3mg程度がベストとされています。
50kgの人なら一日100mgほど。
25kgなら50mgほどです。
つまり、バナナと牛乳ぐらいがベストですね。

特にバナナには、トリプトファン自体はそこまで多く含まれていないものの、ビタミンB6、炭水化物というセロトニンの材料となるものをすべて含むので、「幸せになる食べ物」呼ばれます。
さらに、牛乳とセットでトリプトファンを多く摂取すれば、尚効率的にセロトニンが取れます。
やはり「バナナ+牛乳」かなり良いと思います。


また、ウーバーイーツ(宅配のやつ)が発表した「科学的に幸福感を高める食品トップ10」にもバナナは含まれています。
バナナ以外は以下の通りです。


以上、食と幸福には非常に強い関連性があると言われていますので、食生活見直していきましょう!