Society 5.0とは?

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Society 5.0って聞いたことありますか?

これは平成7年に制定された「科学技術基本法」に基づき策定された「科学技術基本計画」に出てくる用語です。

「科学技術基本計画」とは「長期的視野に立って体系的かつ一貫した科学技術政策を実行するため」の計画とのことで、

第1期(平成8~12年度)
第2期(平成13~17年度)
第3期(平成18~22年度)
第4期(平成23~27年度)
第5期(平成28~32年度)

と5年毎に作られております。
その第5期に初めて登場する言葉がSociety 5.0です。

狩猟社会(Society 1.0)
農耕社会(Society 2.0)
工業社会(Society 3.0)
情報社会(Society 4.0)

に続く、新たな社会を指す言葉のようです。


よく「今は情報社会だ」と言うのは聞いたことあると思いますが、その次の社会が訪れるということですね。

一体、どういう社会なんだ?と思いますよね。
こんな感じのようです。

図を見る限り要点は4つ

「情報の共有・連携による新しい価値の創出」
「イノベーションによる、細かなニーズに対応」
「AIにより、必要な情報を提供」
「ロボットや自動走行車などで、人の可能性が広がる」
詳しくはhttps://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

なにやら非常にすばらしい世界です。
まるで悪意のない人は存在しない桃源郷のようです。

色々つっこみたい部分はありますが、あくまで理想ということで受け入れるとして、このSociety 5.0がはじめて提言された「第5期科学技術基本計画」は2020年まで。
つまりもう期間が終わりました。
これからは次期「第6期科学技術基本計画」にスタートするはずですが、まだ策定されておりません。

ただ「第5期科学技術基本計画」レビューは公表されました。
「こんな計画立てたけど、ここまでしかできなかった、これは実現できた」みたいなレビューです。

日本のIT事情やイノベーション環境の現状が非常にわかる資料になっています。
未来の子供たちに残すべき社会の課題も含まれていますので、これからそのレビューを精査していきたいと思います。

とはいえ8つのPDFに分けられた資料なので、なかなかボリュームがあります。
今後数回にわけて、少しずつ紹介していきます。