第5期科学技術基本計画のレビューから見る日本の現状8

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これは、第5期科学技術基本計画のレビューから見る日本の現状7の続きです。

第5期科学技術基本計画の内容である、以下の項目を評価しており、現状①-③はこんな感じです。

①40歳未満の大学本務員・教員の割合→【成果なし】
②女性研究者の新規採用割合→【成果なし】
③論文数→【若干の成果あり】
④セクター間の研究者移動数→【成果あり】
⑤企業からの共同研究受入金額→【成果あり】
⑥研究開発型ベンチャーの新規上場数→【成果なし】
⑦中小企業の特許出願数割合→【成果あり】
⑧大学の特許権実施許諾件数

今回はラストの⑧大学の特許権実施許諾件数です。
まぁ前回の⑦中小企業の特許出願数割合と同じく特許に関してですが、こちらは件数です。
では、早速結果をみてみましょう。


かなり大きく目標を超えていますね!
「⑥研究開発型ベンチャーの新規上場数」の時の調べでも「大学発のベンチャー企業」数が急激増えていますので、近年の大学はイノベーションを生み出す気運が高まっているのではないでしょうか??
とても期待できますね。

さて、これで一通り「第5期科学技術基本計画」の成果に関してみてきましたが、まとめると

成果あり→5
成果なし→3

という結果になりました。
個人的には思ったより良い結果だったです。

ただ、やはりお役所仕事感は否めず、具体的な内容やビジョンが見えてきません。
もっと国民に認知させるような、未来に希望を抱かせる表現方法が一番の課題かと思いました。