大学入試の赤本に、AI添削つきの小論文問題集が登場しました。
2026年4月、教学社が「赤本AIシリーズ」を発売しました。手書きの小論文をスマホで撮影すると、AIが改善点を返してくれる教材です。
赤本といえば、分厚い本を開いて、過去問とにらめっこするもの。
そこにAIが入ってきたわけです。
「ついに赤本までAIか」と思いました。ちょっと時代が進むスピード、早すぎませんか。
小論文も志望理由書もAI時代へ
同じ流れで、志望理由書や小論文をAIで添削するサービスも増えています。
たとえば2026年3月には、「アイノテ」というAI添削サービスの正式提供がニュースになりました。表現だけでなく、主張の一貫性、具体性、根拠の妥当性などを見るそうです。
大学入試では、総合型選抜や学校推薦型選抜で、志望理由書、小論文、活動報告書がよく使われます。
ここにAI添削が入ると、受験生は先生に見てもらう前に、自分で何度も直せます。
これはかなり便利です。
ただ、便利な道具ほど、使い方を間違えると危ないです。包丁も便利ですが、投げて使うものではありません。
AIの文章は、かなり上手い
大学側も、この変化を当然気にしています。
2026年の大学入試研究ジャーナルには、人間が書いた志望理由書と、ChatGPTが作った志望理由書を比べた研究が掲載されています。
その研究では、AIが作った志望理由書は語彙が豊富で、文体も高度になり、評価者の採点では人間作成の文章より平均点が高かったと報告されています。
つまりAIは、かなり「それっぽい志望理由書」を作れます。
これは受験生にとっては助かりますが、大学から見ると悩ましい話です。
その文章は本人の考えなのか。面接で深く聞いたときに、本人が説明できるのか。
ここを見ないと、きれいな文章コンテストになってしまいます。
文科省もルール作りを促している
文部科学省も、大学入学者選抜で生成AIをどう扱うかについて、各大学が方針に合ったルールを作り、募集要項などで示すことが期待されるとしています。
つまり、AI利用は大学ごとに扱いが変わる可能性があります。
ある大学では「使っても評価に影響しないようにする」と書くかもしれません。
別の大学では「AIで生成したものを本人独自の成果物とはみなさない」とするかもしれません。
受験生は、まず募集要項をチェックしてください!
代筆ではなく、添削として使う
キノコード的には、AI添削は使って良いと思います。
ただし、AIに全部書かせるのは違います。
志望理由書なら、まず自分で書く。
なぜかというと「書く」という作業は「自分自身への問い」になるからです。
なぜその大学を選んだのか?
何を学びたいのか?
その先、どうなりたいのか?
そのような自分自身への問いかけが出来る機会はあまりありません。
当然、自分が書いた文は自分の経験、思い、考えが宿ります。
そのうえでAIに見てもらう。
「ここは伝わりにくい?」「根拠が弱いところは?」「面接で聞かれそうな質問は?」と聞く。
この使い方なら、AIはとても強い味方になります。
まとめ
これからは、AIを使うか使わないかだけでなく、どう使ったかが大事になります。
AIに文章を作ってもらうだけなら、本人の力はあまり伸びません。
大学入試でも、プログラミングでも、結局は同じです。
答えを出す道具を持ったあとに、自分で考えられるか。
ここが、これからますます大事になりそうです。
参考リンク
赤本オンライン「入試小論文の自学自習をサポート!『赤本AI』誕生」
